2024年7月2日の商慣行是正、そして最高裁判決。
これらはプロパンガス業界にとって、単なるルール変更ではありません。
業界の在り方そのものを問われる転換点だと私は感じています。
これまでの業界は、ある意味“拡大競争”の時代でした。
・物件をいかに多く獲得するか
・紹介料をいくら提示できるか
・設備をどこまで無償貸与できるか
こうした競争が当たり前のように行われていました。
しかしその裏側で、最終的に負担をしていたのは誰だったのか。
それは、実際にガスを使用する入居者や住宅の所有者でした。
今回の是正は、業界に対して
「本当に消費者目線で営業をしていますか?」
と突きつけられたメッセージだと感じています。
これから求められるものは“透明性”
今後の業界で最も重要になるのは、料金の透明性です。
三部料金制の徹底により、
・基本料金
・従量料金
・設備料金
が明確に分けられます。
「なぜこの金額なのか」が説明できる会社だけが選ばれる時代になります。
もう“なんとなく高い”では通用しません。
説明責任を果たせる企業体質が求められます。
選ばれる会社と選ばれない会社
これからは、
・契約の縛りで囲い込む会社
・違約金で抑え込む会社
ではなく、
・価格が適正
・説明が明確
・対応が誠実
こうした会社が選ばれる時代になります。
言い換えれば、「営業力の質」が変わるということです。
物件獲得のための営業ではなく、
顧客満足のための営業へ。
私たち現場の人間の意識改革が不可欠です。
ハウスメーカーとの関係も変わる
これまでのような紹介料中心の関係性ではなく、
本当に住宅購入者にとって最適なエネルギー提案ができるかどうか。
ガス会社とハウスメーカーの関係も、
“利益共有”から“価値共有”へと変わるべき時期に来ています。
信頼でつながるパートナーシップを築けるかどうか。
ここが今後の分かれ道になります。
プロパンガスは本当に高いのか?
正直に言えば、
プロパンガスは都市ガスと比較して原料コストが高いのは事実です。
しかし、“不透明な上乗せ”が無くなれば、
今よりも納得感のある価格体系になります。
適正価格で、安定供給を行い、
地域密着で迅速に対応できる。
これはプロパンガスの強みでもあります。
イメージが変わるかどうかは、
これからの私たちの行動次第です。
私自身の覚悟
私はこの業界で仕事をしています。
だからこそ、今回の商慣行是正を「他人事」にはできません。
利益を追求するのは企業として当然です。
しかし、その利益が消費者の犠牲の上に成り立つものであってはならない。
これからは、
・誠実な説明
・透明な料金
・納得いただける提案
を徹底していきたいと考えています。
商慣行是正は終わりではなく、始まりです。
業界が本当に変われるかどうか。
それは制度ではなく、
私たち一人ひとりの姿勢にかかっています。
プロパンガス業界が、
「高い」ではなく「信頼できる」と言われる日を目指して。
その一員として、責任ある仕事を続けていきたいと思います。



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