電気代の明細にある「再エネ賦課金」とは何か
電気料金の明細をよく見ると、
「再エネ賦課金」という項目があります。
なんとなく
「よく分からないけど払っている」
という方も多いのではないでしょうか。
実際、現場で話をしていても
再エネ賦課金の仕組みを正確に理解している人は少ないと感じます。
再エネ賦課金は「再生可能エネルギーを支える仕組み」
再エネ賦課金とは簡単に言うと、
👉 再生可能エネルギー(太陽光・風力など)を普及させるために、電気を使う人全員が負担しているお金
です。
日本では、
再生可能エネルギーで発電された電気を
電力会社が一定価格で買い取る制度があります。
その「買い取りにかかる費用」を、
電気を使う私たちが
電気代に上乗せする形で負担しているのが再エネ賦課金です。
なぜ再エネ賦課金は年々高くなっているのか
再エネ賦課金が上がっている理由は、主に次の3つです。
① 太陽光発電が一気に普及した
特に過去、
売電価格(FIT)が高かった時代に
太陽光発電が急速に広まりました。
その結果、
高い価格で買い取る電気が増え続けているのです。
② 買い取り期間が長い
太陽光発電の売電期間は、
10kw未満の家庭用は10年間、
10kW以上の産業用太陽光は 20年間です。
つまり、
過去に導入された設備の分も、
今なお私たちが負担し続けている状態です。
③ 電気を使う人全員が対象
再エネ賦課金は、
電気を使うすべての人が対象です。
太陽光を設置していない家庭も、
設置している家庭も、
同じように負担しています。
再エネ賦課金は「知らないうちに増える固定費」
ここが一番重要なポイントです。
再エネ賦課金は、
- 電気を使えば必ず発生
- 使用量が多いほど増える
- 自分で止められない
という特徴があります。
つまり、
知らないうちに増えていく固定費なのです。
電気代が上がったと感じても、
「再エネ賦課金が増えている」と意識している人は多くありません。
再エネ賦課金は「使った電気量 × 単価」で決まる
再エネ賦課金は、とてもシンプルで、
再エネ賦課金 = 電気使用量(kWh)× 再エネ賦課金単価(円/kWh)
という計算式で決まります。
単価は国が毎年決めており、
年度ごとに上下します。
一般的な家庭(400kWh使用)の場合
ここでは分かりやすく、
月に400kWhの電気を使う家庭を例にします。
※4人家族・オール電化以外でもよくある使用量です。
仮に再エネ賦課金が「1kWhあたり3.98円(2025年)」の場合
計算すると👇
- 400kWh × 3.98円
= 1,592円/月
つまり、
何も意識しなくても毎月1,500円
再エネ賦課金として支払っていることになります。
年間で計算すると・・・
1,500円/月額×12カ月=18,000円/年額
毎月で考えると大した金額ではないですが年額で見ると
金額はどんどん膨らんでいきます。
皮肉な話だが、太陽光を載せていない人ほど影響を受ける
少し皮肉な話ですが、
再エネ賦課金の負担を強く感じるのは、
太陽光を設置していない家庭です。
なぜなら、
- 電気は買うだけ
- 再エネ賦課金は払うだけ
という状態だからです。
一方で、家庭用太陽光を設置している家庭は、
- 自家消費で電気を買う量を減らせる
- 再エネ賦課金の影響を抑えられる
という側面があります。
ガス業界の現場から見た「再エネ賦課金」の違和感
ガス業界で働く立場から見ても、
エネルギーコストが
一方向にしか上がらない仕組みには違和感を覚えます。
- 使っていなくても負担が増える
- 自分でコントロールできない
この構造を理解せずにいると、
電気代が高くなる理由が見えなくなってしまいます。
いまの新築住宅はコストの面からオール電化一択になっていますが
賦課金による電気代増を考えると電気+ガスが賢い選択になっています。
再エネ賦課金に対して、私たちができること
再エネ賦課金そのものを
個人が止めることはできません。
しかし、
影響を小さくする行動は選べます。
- 電気の使い方を見直す
- 電気を「買う量」を減らす
- 自家消費を増やす
その一つの選択肢として、
家庭用太陽光がある、という位置づけです。
まとめ|再エネ賦課金を「知る」ことが第一歩
再エネ賦課金は、
良い・悪いで単純に判断できるものではありません。
ただ、
知らないまま払い続けるのはもったいないと感じます。
仕組みを知ることで、
- なぜ電気代が上がるのか
- どこにお金が流れているのか
が見えてきます。
最近では青汁王子がメガソーラー建設反対と再エネ高騰を危惧して
新電力会社を立ち上げました。
まずは私たちが電気料金の仕組みを知ることから始める事が重要です。
今後の記事では、
- 再エネ賦課金と太陽光の関係
- 太陽光で本当に電気代は下がるのか
- 自家消費が重要な理由
などについても、
現場目線で解説していく予定です。



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