最近ニュースでは「ガソリン不足になるのでは?」という報道が目立っています。
しかし、実際に現場で仕事をしている人間からすると、それ以上に深刻なのがナフサ不足による建築資材への影響です。
テレビではあまり大きく取り上げられていませんが、建築業界ではすでにさまざまな異変が起き始めています。
今回は、ナフサ不足が住宅業界・リフォーム業界・私たちの生活にどのような影響を与えるのか、現場目線で解説します。
そもそもナフサとは?
ナフサとは、原油を精製する際にできる石油製品の一種で、プラスチックや化学製品の原料となる重要な資源です。
実は住宅建築では、ナフサ由来の製品が非常に多く使われています。
たとえば、
- ユニットバス
- システムキッチン
- 洗面台
- 配管部材
- 防水シート
- 断熱材
- コーキング材
- 外壁材の一部
など、家づくりに欠かせないものばかりです。
すでに始まっている住宅設備の出荷停止
最近話題になったのが、TOTO のユニットバス新規出荷停止の報道です。
さらに、
- LIXIL
- クリナップ
など、大手メーカーにも影響が広がっています。
ユニットバスやキッチンなどの供給が止まれば、住宅の完成自体が遅れてしまいます。
住宅価格はさらに上がる可能性大
ナフサ不足によって不足するのは設備機器だけではありません。
今後値上がりが予想される建材
- アスファルトルーフィング(屋根下地材)
- 防水シート
- 断熱材
- コーキング材
- 樹脂サッシ
- 塩ビ配管材
これらが上がれば、当然ながら新築住宅の販売価格も上昇します。
一度上がった価格は、なかなか元には戻りません。
住宅価格の高騰は今後も続く可能性があります。
工期遅延で住宅ローン負担も増える
家を建てる方にとって深刻なのが、工期の延長です。
たとえばユニットバスが入らなければ、家の引き渡しはできません。
すると、
- 仮住まい期間が長引く
- 家賃負担が増える
- 住宅ローン実行タイミングがズレる
- つなぎ融資の利息負担増加
など、購入者側にも大きな負担が発生します。
リフォーム業界・中小工務店にも打撃
設備が入らなければリフォーム工事も止まります。
特に個人経営の工務店や小規模リフォーム会社は、
- 工事延期
- 売上減少
- 資金繰り悪化
といった影響を受けやすく、倒産リスクも高まります。
建築業界全体にとって非常に重い問題です。
中東情勢は日本の生活にも直結する時代
今回の問題で改めて感じるのは、遠い国の情勢が日本の生活に直結しているということです。
中東で起きる紛争や物流混乱が、
- ガソリン価格上昇
- 建築資材不足
- 住宅価格高騰
- 物価上昇
という形で私たちの生活に影響します。
これまで平和で安定した時代が長く続きましたが、これからは世界情勢の変化を無視できない時代に入ったのかもしれません。
これから大切なのは「自分で考えて動くこと」
今後の時代は、
- 情報を鵜呑みにしない
- 表面のニュースだけで判断しない
- 先を読んで行動する
- 必要な準備を早めにする
こうした姿勢が重要になります。
家づくりを考えている方も、「そのうち建てよう」ではなく、早めに情報収集することが大切です。
まとめ
ナフサ不足は、単なる石油製品不足ではありません。
住宅業界ではすでに、
- 設備機器の出荷停止
- 建材価格上昇
- 工期遅延
- リフォーム停滞
- 中小業者の経営悪化
といった問題が起き始めています。
これから家を建てる方、リフォームを考えている方は、今後の動向をしっかり確認しておくべきでしょう。
時代が大きく変わる今こそ、自分で情報を集め、冷静に判断する力が必要です



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