低圧系統用蓄電池に興味はあるけれど、本当に利益が出るの?
最近、「低圧系統用蓄電池」という言葉を耳にする機会が増えています。
FIT終了後の新たな収益源として期待されている一方で、
「本当に儲かるの?」
「初期投資は回収できるの?」
と疑問を持つ方も多いでしょう。投資したのに儲からなければ意味がありません。
まだ系統用蓄電池は近年出たばかりなので収益モデルは少ないので参考にはなりませんがあくまでも一例として参考にしくてださい。
低圧系統用蓄電池の収益はどこから生まれる?
低圧系統用蓄電池は、主に次の3つの市場から収益を得ることを目指します。
① 卸電力市場(JEPX)
電気料金が安い時間帯に充電し、高い時間帯に放電することで価格差による利益を狙います。
② 需給調整市場
電力会社からの充放電指令に応じて運用し、その対価として報酬を受け取ります。
③ 容量市場
将来の電力供給力を確保するために待機することで、容量を提供した対価を受け取る仕組みです。
複数の市場を組み合わせることで、収益機会を広げられるのが系統用蓄電池の特徴です。
モデルケースで収益シミュレーション
ここでは、あくまで一例として試算します。
【前提条件】
- 低圧系統用蓄電池(49.5kWクラス)
- 初期投資:2,200万円
- 年間保守費:25万円
- 市場価格や運用条件は標準的なケースを想定
ケース1:年間売上300万円
年間売上:300万円
年間保守費:25万円
年間利益(税金・減価償却前):約275万円
単純計算では約8年で初期投資を回収できる計算になります。
ケース2:年間売上400万円
年間売上:400万円
年間保守費:25万円
年間利益:約375万円
この場合は約6年前後で回収できる可能性があります。
ケース3:年間売上500万円
年間売上:500万円
年間保守費:25万円
年間利益:約475万円
好条件で運用できた場合は、5年前後で回収できる可能性もあります。
ただし、このような収益が継続する保証はなく、市場価格や制度変更の影響を受けます。
実際には利益は毎年変動する
系統用蓄電池は、アパート経営のように毎月一定の家賃収入が入る事業ではありません。
収益は、
- 電力市場価格
- 需給バランス
- 蓄電池の稼働状況
- アグリゲーターの運用方針
などによって変動します。
そのため、「毎年同じ利益が出る」と考えるのではなく、長期的な視点で事業計画を立てることが重要です。
FIT終了後の太陽光オーナーは有利?
50kW未満の太陽光発電所を所有している方は、
- 発電設備
- 土地
- 系統連系
といった資産をすでに持っています。
そのため、FIT終了後に併設蓄電池を導入することで、既存設備をさらに有効活用できる可能性があります。
「発電してすぐ売る」だけではなく、「蓄えて最適なタイミングで運用する」という新たな収益モデルが期待されています。
投資する際の注意点
収益性だけで判断するのではなく、次の点も確認しましょう。
- 初期投資額
- 系統連系の可否
- 接続負担金
- 保守・メンテナンス費用
- 蓄電池の寿命
- 市場価格の変動リスク
- 制度変更の可能性
導入前には、複数の事業者からシミュレーションを取り寄せ、慎重に比較検討することをおすすめします。
まとめ
低圧系統用蓄電池は、電力市場を活用して収益を得る新しいビジネスモデルです。
初期投資は決して小さくありませんが、運用条件によっては数年で投資回収を目指せる可能性があります。
一方で、市場価格や制度変更などの影響を受けるため、「必ず儲かる投資」ではありません。
特に50kW未満の太陽光発電所を所有している方は、FIT終了後の選択肢として併設蓄電池を検討する価値があります。
今後も制度や市場は変化していくため、最新情報を収集しながら、自分に合った運用方法を見極めることが成功への第一歩となるでしょう。

コメント