V2H対応のEV・PHEVおすすめ車種5選|太陽光発電と組み合わせるならどの車?

蓄電池

前回の記事では、令和8年度のV2H補助金について解説しました。

V2Hは最大130万円の補助を受けられる可能性があり、EVやPHEVを家庭の「蓄電池」として活用できるのが大きな魅力です。

しかし、ここで一つ重要な問題があります。

「V2Hを導入するなら、どのEV・PHEVを選べばいいの?」

ということです。

EVやPHEVなら、どんな車でもV2Hに対応しているわけではありません。

また、V2Hで家庭に電気を供給することを考えると、単純な「航続距離」だけではなく、

  • バッテリー容量
  • V2Hへの対応状況
  • 太陽光発電との相性
  • 普段の使いやすさ
  • 長距離走行
  • 災害時の電源としての能力
  • 車両価格
  • 国や自治体の補助金

まで考えて車を選ぶ必要があります。

そこで今回は、2026年8月時点でV2H対応を確認できる車種の中から、V2H・太陽光発電との相性を重視しておすすめ5車種を紹介します。

【V2H】補助金を使って電気自動車の充電設備をお得に設置

V2H対応おすすめ5車種

今回紹介するのは次の5車種です。

順位車種種類バッテリー容量おすすめポイント
1位日産アリアEV66/91kWh大容量・V2Hとの相性
2位トヨタ bZ4XEV57.7/74.7kWhバランスの良いEV
3位三菱アウトランダーPHEVPHEV22.7kWhEV+ガソリンの安心感
4位スバル ソルテラEV74.7kWh大容量+SUV+V2H
5位トヨタ RAV4 PHEVPHEV約22.7kWh新型PHEV+V2H

※バッテリー容量は総電力量であり、実際にV2Hで家庭へ供給できる電力量とは異なります。また、V2H機器や車両の仕様・年式によって対応条件が異なる場合があります。


1位 日産アリア|V2Hを最大限活用したい人におすすめ

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まずおすすめしたいのが、日産のアリアです。

アリアには66kWhと91kWhの駆動用バッテリーが設定されており、V2Hを利用すれば車に蓄えた電気を家庭で利用できます。

日産も公式サイトで、V2Hを利用してアリアから家庭へ給電でき、太陽光発電の余剰電力をアリアに貯めて活用できることを案内しています。

特に91kWhバッテリーを搭載するB9では、現在の日産ラインアップでも非常に大容量のバッテリーを持っています。

日産公式サイトによると、B9の一充電走行距離は19インチタイヤ装着車で640km、駆動用バッテリーは91kWhです。

アリアの魅力

最大の魅力は、

「EVとしても使いやすく、家庭用蓄電池としても大容量」

という点です。

例えば、

昼間
→ 太陽光発電

余った電気
→ アリアへ充電

夜間
→ アリアからV2H経由で家庭へ給電

という使い方ができます。

さらに停電時には、車に残っている電気を住宅へ供給することもできます。

こんな人におすすめ

  • 太陽光発電を設置している
  • V2Hを積極的に使いたい
  • EVを家庭用蓄電池としても活用したい
  • 長距離走行も多い
  • 大容量バッテリーを重視したい

「V2Hを導入するならEVを蓄電池としてしっかり使いたい」

という人には、かなり有力な候補です。


2位 トヨタ bZ4X|EVとしてのバランスを重視するなら

2台目はトヨタのbZ4Xです。

bZ4Xはトヨタの本格的なBEVで、V2Hにも対応しています。

2026年モデルの主要諸元では、グレードによって57.7kWhまたは74.7kWhのバッテリーを搭載しています。

ニチコンのV2H対応車種一覧にも、bZ4Xは2022年モデル以降の対応車として掲載されています。

bZ4Xの魅力

bZ4Xの良さは、

「EVとしての使いやすさ」と「V2H」のバランス

です。

特に74.7kWhの大容量バッテリーを搭載するグレードなら、V2Hを家庭用蓄電池として活用する場合にも魅力があります。

また、トヨタはbZ4Xだけでなく、PHEVのアルファードやヴェルファイア、RAV4などにもV2H対応車を展開しています。

つまり、

「トヨタ車でV2Hを始めたい」

という家庭にとって選択肢が多いのもメリットです。

こんな人におすすめ

  • トヨタ車が好き
  • EVとしての走行性能も重視したい
  • 太陽光+V2Hを組み合わせたい
  • 大容量バッテリーを活用したい
  • 家族で使えるSUVが欲しい

3位 三菱アウトランダーPHEV|「EVだけでは不安」という人に最適

ここでPHEVの登場です。

「V2Hを導入したいけれど、完全なEVにするのはちょっと不安……」

という人におすすめなのが、三菱アウトランダーPHEVです。

現在発売されているアウトランダーPHEVは22.7kWhの駆動用バッテリーを搭載しています。

そしてもちろんV2Hにも対応しています。

三菱自動車は、アウトランダーPHEVについて「クルマの電気をご自宅で使えるV2H」を大きな特徴として紹介しています。

アウトランダーPHEVの最大のメリット

やはり、

「電気がなくなってもガソリンで走れる」

ことでしょう。

例えば、

普段の通勤
→ EV走行

買い物
→ EV走行

太陽光発電
→ PHEVへ充電

停電
→ V2Hで家庭へ給電

遠距離旅行
→ ガソリンエンジンを利用

という使い分けができます。

三菱の公式情報では、V2Hに加えてエンジンによる発電も組み合わせることで、一般家庭の電力量換算で最大約11日分を供給できるとしています。

※これはメーカー試算であり、実際の使用可能量は住宅の電力消費やV2H機器、車両の状態などによって変わります。

こんな人におすすめ

  • EVの航続距離が心配
  • 長距離旅行が多い
  • ガソリンエンジンも残しておきたい
  • 災害時の安心感を重視する
  • SUVが欲しい
  • V2Hも使いたい

「EVのメリットとガソリン車の安心感、両方欲しい」

という人には非常に魅力的です。


4位 スバル ソルテラ|大容量バッテリー+SUVなら

4台目はスバルのソルテラです。

ソルテラはBEVのSUVで、現在のモデルでは74.7kWhの大容量バッテリーを搭載しています。

スバルも公式サイトで、ソルテラがV2Hに対応し、停電時には住宅へ給電できることを明記しています。

さらに、74.7kWhのバッテリーによって長距離走行にも対応しています。

ソルテラの魅力

ソルテラの特徴は、

「大容量EV+SUV+V2H」

という組み合わせです。

特に、

  • 家族で乗る
  • アウトドアに行く
  • 雪道や悪路も走る
  • 災害時にも備えたい

という人には魅力的です。

V2Hを単なる電気代削減の設備ではなく、

「家庭の非常用電源」

として考える場合にも相性の良い車です。

こんな人におすすめ

  • SUVが欲しい
  • 大容量EVが欲しい
  • V2Hを積極的に使いたい
  • 災害対策を重視する
  • アウトドアにも使いたい

5位 トヨタ RAV4 PHEV|PHEV派なら注目したい1台

5台目はトヨタ RAV4 PHEVです。

2026年モデルのRAV4 PHEVはV2Hへの対応が確認されています。

トヨタの取扱説明書にも、RAV4 PHEVについて「V2H充電/V2H給電」の手順が掲載されています。

また、トヨタはRAV4について、対応するV2H機器の一覧も公開しています。

RAV4 PHEVの魅力

RAV4 PHEVの魅力は、

「PHEVとしての実用性」と「V2H」の両立

です。

PHEVなので、

普段
→ 電気で走る

遠出
→ ガソリンを使う

という使い方ができます。

さらにV2Hを設置すれば、

太陽光

RAV4 PHEV

という充電に加えて、

RAV4 PHEV

V2H

家庭

という電力供給も可能になります。

こんな人におすすめ

  • RAV4が好き
  • SUVが欲しい
  • EVだけでは不安
  • 長距離旅行が多い
  • V2Hも使いたい
  • 太陽光発電を活用したい

6.5車種を「V2H」という視点で比較

ここまで紹介した5車種を比較してみましょう。

車種種類バッテリー容量V2H長距離V2Hとの相性
アリアEV66/91kWh★★★★★
bZ4XEV57.7/74.7kWh★★★★★
アウトランダーPHEVPHEV22.7kWh★★★★☆
ソルテラEV74.7kWh★★★★★
RAV4 PHEVPHEV約22.7kWh★★★★☆

ただし、この評価はあくまで**「V2H・家庭の蓄電池として使う」という観点からの比較**です。

車としての評価や好みは別になります。


7.V2Hなら「バッテリー容量」が大きい車が有利?

基本的には、

はい。

V2Hを家庭用蓄電池として積極的に使うなら、バッテリー容量が大きいEVは魅力的です。

例えば、

アリア
→ 最大91kWh

bZ4X
→ 最大74.7kWh

ソルテラ
→ 74.7kWh

という大容量バッテリーを搭載しています。

一方、アウトランダーPHEVやRAV4 PHEVなどのPHEVは約20kWh台のバッテリーが中心です。

そのため、

「夜間の家庭電力を車からできるだけ賄いたい」

という目的なら、EVが有利になりやすいでしょう。

ただし、

「バッテリー容量が大きい=必ずお得」

ではありません。

車両価格や年間走行距離、太陽光発電量、電気料金、V2Hの利用頻度なども考える必要があります。


8.それでもPHEVが人気になる理由

では、なぜ大容量EVだけでなくPHEVにも注目するのでしょうか?

理由は非常にシンプルです。

ガソリンを使えるからです。

例えば災害で停電してしまった場合、

EV
→ 充電残量がなくなれば、充電できるまで走行できない

PHEV
→ ガソリンがあれば走行できる

という違いがあります。

また、長距離旅行でも、

「途中で充電できる場所があるかな?」

と心配する必要が少なくなります。

つまり、

EV=家庭の蓄電池として強い

PHEV=移動手段としての安心感が強い

という違いがあります。


9.太陽光発電があるならどの車がおすすめ?

太陽光発電がある家庭では、私は次のように考えます。

太陽光を最大限活用したい

EV

特に大容量バッテリーのアリア、bZ4X、ソルテラなど。

昼間の余剰電力をEVへ充電し、夜にV2H経由で家庭へ戻すという使い方に向いています。


太陽光も使いたいけれど長距離も多い

PHEV

アウトランダーPHEVやRAV4 PHEVなど。

普段は電気、遠出はガソリンという使い分けができます。


10.停電対策ならどれがおすすめ?

「災害時の非常用電源」という観点なら、重要なのは、

バッテリー容量+V2H対応

です。

その意味では、大容量EVが非常に魅力的です。

例えば74.7kWhのバッテリーを持つ車なら、単純な容量だけを見れば家庭用蓄電池よりかなり大きな電力量を持っています。

ただし、実際に家庭で利用できる電力量は、車両側の充放電制御やV2H機器、残量設定などによって変わります。

また、PHEVには、

ガソリンによる発電・走行という別のエネルギー源がある

という大きなメリットがあります。

災害対策では、EVとPHEVのどちらが絶対的に優れているというより、

「大容量の電池を持つEV」対「電池+ガソリンという二つのエネルギー源を持つPHEV」

と考えると分かりやすいでしょう。


11.V2H対応なら何でも接続できるわけではない

ここは購入前に必ず確認してください。

「V2H対応車だから、どのV2H機器でも使える」

とは限りません。

例えばトヨタのRAV4についても、トヨタが接続確認済みとして公開しているV2H機器があります。

ニチコンの対応車種一覧でも、V2Hシステムの世代によって対応状況が異なる車種があります。

したがって、

車を決める

V2H機器を決める

車とV2H機器の接続確認

という順番で確認することが大切です。


12.V2Hを導入するなら「車+V2H」をセットで考える

ここまで読んで、

「じゃあ、アリアを買ってV2Hを設置すればいいんだ」

と思った方。

ちょっと待ってください。

実際には、

車両価格

V2H本体

V2H工事費

太陽光発電

電気料金

補助金

まで考える必要があります。

特に令和8年度はV2Hに最大130万円の補助制度があります。

そのため、

「車を買う」

だけではなく、

「家庭のエネルギーシステムを作る」

という考え方をすると、より分かりやすくなります。


13.私ならこう選ぶ!目的別おすすめ

最後に、目的別におすすめを整理します。

「とにかくV2Hを活用したい」

日産アリア

大容量バッテリーを活かして、EV+V2Hのメリットを最大限狙いたい人向け。


「バランスの良いEVが欲しい」

トヨタ bZ4X

EVとしての使いやすさとV2Hの両方を重視したい人向け。


「EVだけでは不安」

三菱アウトランダーPHEV

電気とガソリンの両方を使える安心感が魅力。


「SUV+大容量EVが欲しい」

スバル ソルテラ

大容量バッテリーとSUVとしての使い勝手を重視する人向け。


「PHEV+V2Hを選びたい」

トヨタ RAV4 PHEV

普段は電気、長距離はガソリンという使い分けをしたい人向け。


14.結論|V2H目的なら「車選び=蓄電池選び」

今回紹介した5車種は、それぞれ違った魅力があります。

しかし、V2Hという視点から見ると、大きく2つに分けられます。

EVを選ぶ

「車を大容量の家庭用蓄電池として積極的に使う」

ならEV。

特に、

  • 太陽光発電がある
  • V2Hを毎日使いたい
  • 夜間の電気をEVから供給したい
  • 停電時の電源を確保したい

という人には、EVが向いています。


PHEVを選ぶ

「車としての安心感も大切にしながらV2Hを使う」

ならPHEV。

特に、

  • 長距離ドライブが多い
  • 充電インフラが気になる
  • ガソリンというバックアップが欲しい
  • 普段は電気で走りたい
  • V2Hも使いたい

という人におすすめです。


まとめ

V2H対応車を選ぶときは、単純に「人気の車」を選ぶのではなく、

①V2Hに対応しているか

②V2H機器との接続が確認されているか

③バッテリー容量は十分か

④普段の走行距離に合っているか

⑤長距離走行が多いか

⑥太陽光発電があるか

⑦停電対策をどこまで重視するか

を考えることが大切です。

そして何より、

「車を走らせるための電池」と「家を動かすための電池」を一つにする

というのがV2Hの面白いところです。

これからは、

太陽光発電+V2H+EV

あるいは、

太陽光発電+V2H+PHEV

という家庭が、少しずつ増えていくかもしれません。

令和8年度はV2H補助金も最大130万円。

「そろそろ車を買い替えようかな」と考えている方は、車だけではなく、家庭の電気の使い方まで含めてEV・PHEVを選ぶと、よりお得で便利なカーライフにつながる可能性があります。

※本記事の車両仕様・V2H対応状況は2026年8月時点で確認した情報です。車種・年式・グレードによってV2H対応や利用可能なV2H機器が異なる場合があります。購入前には必ず自動車メーカーおよびV2H機器メーカーの最新情報をご確認ください。

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