【2026年11月から値上げ】九州電力の電気料金が改定!基本料金の大幅アップと託送料金の影響を解説

電気・光熱費

こんにちは、エターナルテイルです。

今回は、九州電力のホームページを確認していて気になった、2026年11月から実施される電気料金の改定について解説します。

電気料金といえば、燃料価格の高騰による値上げをイメージする方も多いのではないでしょうか。

しかし、今回の改定で特に気になったのは、毎月の電気使用量に関係なく発生する「基本料金」が大きく値上がりすることです。

太陽光発電を設置していて、電力会社から購入する電気を抑えている家庭でも、基本料金の値上げは避けられません。

私自身、自宅で九州電力の「電化でナイト・セレクト」を契約しているため、今回の改定は他人事ではありません。

値上げの内容や背景、託送料金との関係について、順番に見ていきましょう。

1. 九州電力の電気料金は2026年11月からどう変わる?

九州電力は、2026年11月1日から、託送料金の見直しを反映した新しい電気料金単価を適用します。

今回の改定では、契約している料金プランによって影響が異なります。

従量電灯Bの基本料金

一般家庭でよく利用される「従量電灯B」の基本料金は、次のように変更されます。

契約アンペア改定前11月から月額の増加
10A316.24円441.69円+125.45円
20A632.48円883.38円+250.90円
30A948.72円1,325.07円+376.35円
40A1,264.96円1,766.76円+501.80円
50A1,581.20円2,208.45円+627.25円
60A1,897.44円2,650.14円+752.70円

※税込。基本料金のみを比較した金額です。

例えば、50Aで契約している家庭では、基本料金だけで毎月627.25円の増加となります。

年間に換算すると、約7,527円です。

電気を節約して使用量を減らしても、契約アンペアを変更しない限り、この基本料金の増加は変わりません。

電化でナイト・セレクトの基本料金

さらに驚いたのが、オール電化住宅などで利用される「電化でナイト・セレクト」です。

項目改定前11月から
基本料金(契約電力10kW以下)1,888.80円2,761.00円
月額の増加+872.20円
年間換算+10,466.40円

※税込。基本料金が毎月同じ条件で適用された場合の比較です。

年間で約1万円の負担増です。

我が家も太陽光発電を設置しているため、電力会社から購入する電気の使用量は、それほど多くありません。

それでも、基本料金がこれだけ上がるとなると、家計への影響は小さくありません。

電気の使用量を減らす努力だけでは対応しにくい値上げだと感じます。

2. 電力量料金はどうなる?

電気料金の改定というと、電気を1kWh使用するごとにかかる電力量料金の値上げを想像するかもしれません。

しかし、今回の従量電灯Bでは、電力量料金はわずかに引き下げられます。

電力量料金の区分改定前11月から
最初の120kWhまで18.37円/kWh18.33円/kWh
120kWh超~300kWhまで23.97円/kWh23.93円/kWh
300kWh超26.97円/kWh26.93円/kWh

※税込。

このように、電力量料金は1kWhあたり0.04円の引き下げです。

つまり、今回の改定は、単純に電気を使うほど料金単価が上がるという内容ではありません。

電力量料金がわずかに下がる一方で、基本料金が大きく上がるという点が特徴です。

なお、電化でナイト・セレクトについても、電力量料金は時間帯別に0.02~0.04円/kWh下がります。

3. なぜ基本料金が値上がりするのか?原因は託送料金

今回の改定の大きな理由は、九州電力送配電が実施する「託送料金」の見直しです。

では、託送料金とは何でしょうか。

電気料金は、大きく分けると次のような項目で構成されています。

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 燃料費等調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金

このうち、託送料金は、電気を発電所から各家庭や事業所へ届けるための送配電ネットワークの利用料金です。

電力会社は、発電した電気を送電線や配電線を通じて需要家へ届けています。

その送配電設備を利用するために必要な費用が、託送料金として電気料金に反映されています。

今回、九州電力送配電が託送料金を見直したことに伴い、九州電力も電気料金の単価を変更することになりました。

託送料金はどのくらい上がる?

九州電力が公表している低圧の託送料金相当額の平均単価は、次のように変わります。

項目改定前11月から
低圧託送料金の平均単価(税込)10.27円/kWh11.98円/kWh
増加額+1.71円/kWh

※これは低圧の託送料金相当額の平均単価です。各家庭の基本料金がこの単価だけで決まるわけではありません。

託送料金は、電気を届けるための設備を維持・更新し、安定した電力供給を続けるために必要な費用です。

では、なぜその費用が増えているのでしょうか。

4. 託送料金の値上げの背景には物価高騰や金利上昇も

今回の託送料金の見直しでは、物価や金利の上昇などに伴う費用の変動が背景にあります。

主な要因として、次のようなものが考えられます。

① 設備資材の価格上昇

送配電事業では、電柱、電線、変圧器、開閉器など、さまざまな設備を使用します。

これらの設備の材料費や調達費用が上がれば、設備の新設や更新にかかるコストも増加します。

② 人件費の上昇

送配電設備の工事や保守点検、災害時の復旧作業などには、多くの人手が必要です。

人件費の上昇は、設備を維持管理するための費用にも影響します。

③ 金利上昇

送配電設備の整備には、多額の設備投資が必要です。

金利が上昇すると、借入金などの資金調達に伴う費用が増える可能性があります。

④ 設備の維持・更新

電力を安定して届けるためには、老朽化した設備の更新や、送配電ネットワークの維持管理を継続しなければなりません。

こうした費用の変化が託送料金の見直しに反映されています。

つまり、物価高騰や金利上昇がそのまま家庭の電気料金に直接加算されるわけではありません。

送配電事業に必要な費用の増加が託送料金の見直しにつながり、その影響が電気料金に反映されるという仕組みです。

5. 太陽光発電を設置している家庭にも影響する

今回の値上げで、私が特に気になったのが太陽光発電を設置している家庭への影響です。

太陽光発電を設置していれば、日中に発電した電気を自宅で使用することで、電力会社から購入する電気を減らせます。

蓄電池があれば、昼間に発電した電気を貯めて夜間に使用することもできます。

しかし、電力会社との契約を継続している限り、基本料金は原則として発生します。

例えば、電化でナイト・セレクトの基本料金が月872.20円上がる場合、年間では約10,466円の負担増になります。

電気の購入量を抑えていても、基本料金の増加は避けられません。

太陽光発電を設置している家庭では、発電量や自家消費量だけでなく、契約している料金プランの基本料金も確認しておくことが大切です。

ただし、料金プランの変更には、昼間・夜間の電気使用量や給湯設備の利用状況なども関係します。基本料金だけで判断せず、年間の電気料金全体で比較する必要があります。

6. 電気料金の値上げは家計にどのくらい影響する?

今回の改定では、基本料金が上がる一方、電力量料金はわずかに下がります。

そのため、実際の負担増加額は、契約プランや契約容量、電気の使用量によって変わります。

九州電力が公表した従量電灯Bのモデルケースでは、契約電流30A、月250kWh使用の場合、料金改定による影響は月367円の増加です。

年間では約4,404円となります。

一方、政府による電気・ガス料金支援の終了なども重なると、前月と比較した請求額の増加は、料金改定そのものによる増加額より大きくなる場合があります。

電気料金の請求額を見る際は、託送料金の見直しによる影響と、燃料費等調整額や政府の支援による変化を分けて考える必要があります。

7. まとめ:電気の使い方だけでなく契約内容も確認しよう

今回は、九州電力が2026年11月から実施する電気料金の改定について解説しました。

今回の改定のポイントは、次のとおりです。

  • 2026年11月1日から新しい電気料金単価が適用される
  • 主な背景は託送料金の見直し
  • 託送料金の見直しには、物価・人件費・金利などの変化が関係している
  • 従量電灯Bでは基本料金が上がる一方、電力量料金はわずかに下がる
  • 電化でナイト・セレクトでは、10kW以下の基本料金が月872.20円上がる
  • 太陽光発電で電気の購入量を抑えていても、基本料金の値上げは家計に影響する

物価高騰が続くなか、食料品やガソリン代など、生活に必要なさまざまなものが値上がりしています。

そのような状況で、毎月必ず発生する電気料金の基本料金が上がることは、家計にとって大きな負担です。

私自身も太陽光発電を設置しているため、電気の購入量が少なくても基本料金が上がることには、厳しさを感じています。

だからこそ、日々の節電だけでなく、契約アンペアや料金プランが家庭の電気の使い方に合っているかを確認することも重要です。

今後もエターナルテイルでは、太陽光発電や電気料金、LPガスなど、暮らしに関わるエネルギーの情報を分かりやすくお伝えしていきます。

参考資料

  • 九州電力「託送料金見直しを反映した新たな電気料金単価を設定します」
  • 九州電力「電化でナイト・セレクト」
  • 九州電力「託送料金相当額について」

※本記事の料金単価は2026年11月からの公表内容に基づいています。実際の請求額は、契約内容、使用量、燃料費等調整額、再エネ賦課金などによって異なります。

参考資料http://九州電力公式HP

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