今回の活動場所は氷川町
今回、災害ボランティアとして向かったのは熊本県氷川町です。
八代市に隣接する氷川町も、今回の地震で大きな被害を受けた地域の一つです。
ボランティアの会場に到着すると、まず受付を済ませ、その後それぞれの班に分かれていきます。
私たちの班は6名。
ここから一日、一緒に作業をすることになりました。
6人、それぞれ違う思いで集まっていた
6人のうち、これまでに災害ボランティアを7回ほど経験している60代の男性が一人。
その方は早朝、延岡市から来られたベテランボランティアの方です。
それ以外のメンバーは、私を含めてほぼ全員が今回初めての災害ボランティアでした。
女性2名、男性2名、そして私。
年齢も20代から30代くらいと比較的若いメンバーでした。
作業前の時間に、みなさんと話をする機会があり、それぞれが今回ここへ来た理由を聞かせてもらいました。
大分県日田市の水害の際に、災害ボランティアを経験した福岡出身の方。
10年前の熊本地震で被災した経験があり、今回は「その時に助けてもらった恩返し」という思いで参加した30代~40代程度の綺麗な女性の方。
30代の地元は熊本市、現在は鹿児島県霧島市でお勤めの男性。
そして、最年少は20歳の大学生でした。
その大学生は氷川町に実家があり、自宅はそれほど大きな被害を受けなかったそうです。
それでも、
「地元のために何かしたい」
という思いで今回のボランティアに参加しているとのことでした。
話を聞いていると、本当に頭の下がる思いでした。
同じ場所に集まった6人ですが、参加した理由はそれぞれ違います。
「以前助けてもらったから、今度は自分が助ける側になりたい」
「地元だから何かしたい」
「過去に災害ボランティアを経験したから」
そして私のように、
「10年前に何もできなかったから、今度こそ何かしたい」
という人もいる。
災害ボランティアというと、特別な人が参加するものだと思っていました。
しかし、こうして話をしてみると、きっかけは本当に人それぞれなのだと感じました。
リーダーを決め、いよいよ現場へ
自治体の担当者から当日の作業内容や注意事項について説明を受けます。
その後、リーダーとサブリーダーを決め、いよいよ現場へ向かいます。
リーダーは当然60代のベテラン作業員のおじさん。
サブリーダーは霧島出身の30代男性。
今回、私が担当することになったのは車の運転に自信があったので軽トラックの運転です。
現場に到着すると、住宅から運び出された家財道具や不用品が、すでに外へ出されていました。
私たちの仕事は、それらを分別し、軽トラックに積み込んでゴミ置き場へ運ぶこと。
午前も午後も、基本的には一軒のお宅の片付けを行いました。
正直なところ、災害ボランティアに参加する前は、もっと重労働をイメージしていました。
泥をかき出したり、瓦礫を運んだり、重たい家具を一日中運搬したり……。
ところが、今回の主な作業は家財道具や不用品の分別と運搬でした。
思っていたよりも作業内容はシンプルです。
しかし、実際に作業を始めてみると、災害によって出たゴミの量に驚かされました。
大量の災害ゴミ。想像以上だった現場
分別したゴミをゴミ置き場へ運ぶと、そこには大量の災害ゴミが集められていました。
そこでは重機がゴミを仕分けしており、作業員も20~30人ほどいたと思います。
そして、次から次へとゴミを積んだ車両が入ってきます。
一台が入ってきたと思えば、また次の車両がやってくる。
それだけ多くの住宅から、これだけ大量の家財道具や不用品が出ているということです。
目の前で繰り広げられる光景に、ただただ圧倒されました。
私たちも軽トラックからゴミを降ろしていきます。
しかし、すぐ隣では大きな重機が動いています。
重機のアームが自分たちのすぐ近くまで動いてくるため、周囲をしっかり確認しながら、恐る恐る荷物を降ろしていきました。
災害ボランティアというと、「人の役に立つ活動」というイメージが先にあります。
もちろんその通りなのですが、実際の現場では安全への注意も欠かせません。
特に夏場は熱中症の危険もあります。
暑さで頭がぼーっとしてしまえば、重機に接触したり、車両と接触したりする危険もあります。
「ボランティアだから大丈夫」ではありません。
自分自身が事故に遭わないこと。
そして、一緒に作業する人たちを事故に巻き込まないこと。
それも災害ボランティアでは非常に大切なことだと感じました。
12時にはチームで談笑しながらみんなでご飯を食べて13時から再スタート。
午前中の続きから作業に入り軽トラ2回ゴミを搬出して、気がつけば午後3時頃。
一日の作業が終了しました。
被災された方から「ありがとう」と声をかけていただき、最初に集合した詰所へ戻ります。
そこで作業完了の報告をして、この日のボランティア活動は終了となりました。

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